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野菜づくりと地球とわたしたち
健康で幸せな暮らしのためにM-easyは新世代の農業スタイルをご提案します。
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常滑市で無農薬栽培に挑戦中!安心して食べられる、とびきりおいしい食を届けていきたいです。

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デフレと健康問題
たけうちです。


昨日今日と某イベントに出店しました。

主催者さまに申し訳ないので内容は大きく触れませんが、もうデフレの荒波にもみくちゃにされてきました。



そのイベントには、安い商品に惹かれてお客さんが集まってきます。
そこに私たちが安全な農産物を売りに出店したわけです。


安全や安心というのは付加価値です。
本物というのも付加価値です。
東北を応援しようというのも付加価値です。

付加価値というからには、お客さんから見たら普通よりも割高です。
インフレ経済下ではよりいいものを買おうというインセンティブも働きますが、今はデフレなのでとにかく安いものが欲しいというインセンティブが働くため、付加価値をつけた商品を売る人には滅茶苦茶に不利です。



私たちだけでなく、隣にも安心安全な商品を売っている人がいましたが、とにかく買ってもらえないと。

隣の人はオリーブオイルを扱っていたのですが、究極に本物志向でした。
日本で市販されている安いオリーブオイルは混じりものだらけのパチもんオリーブオイルだそうです。ヘーゼルナッツオイルやヒマワリオイルが当たり前のように混じっているそうです。
日本は先進国の中では極めて基準がゆるゆるな国で、ヨーロッパ本国では基準以下の低品質ものが日本に流れてくるそうです。
これではコピー模造品だらけの中国韓国を笑えません。

なぜそんなパチもんだらけになってしまうのか。
それは本物が高くて買ってもらえないからです。売れないからです。
デフレマインドが蔓延しているのです。


向かいの人たちは東北応援の商品を並べていました。
震災後に復興した工場で生産された加工品も販売されていました。
応援したくなるのが普通の国民感情だと思っていたのですが、それらをスルーして格安のカップラーメンや発泡酒、お菓子をまとめ買いしている人たちを見て心が痛みました。



一番ショックだったのは、20年に及ぶ長期デフレの結果、低価格志向に突き進んでしまった消費者の姿です。

お客さんのことを悪くいうのは気が引けますが、そのさまに衝撃を受けました。
とにかく肥満が多い。子どもも肥満、親も肥満、爺婆も肥満、とにかく太ったお客さんが多いんです。
さらに顔も酷い肌荒れ、土色のような肌、見るからに不健康そうな人ばかりで怖くなりました。

「野菜を食べていますか?健康に気をつけていますか?」
と声をかけても目をそらすお客さんばかり。
そして手にぶら下げた買い物袋には、大量のカップ麺とお菓子、ジュース、発泡酒・・・、そんなのでいいのでしょうか。

正直、カップ麺を大量に購入するお客さんに安全な野菜を売ろうとしてもどうにもなりません。相手にもされません。野菜を購入して調理して食べているのでしょうか?
大人はそれで病気になっても自業自得でいいのかもしれません。
だけど子どもは可哀想じゃないですか?
与える食事がカップ麺やお菓子というのは児童虐待じゃないでしょうか。

値段の高い有機野菜だけ食わせろとは言いません。普通の野菜でもいいです。
せめて子どもにはちゃんと野菜、タンパク質、炭水化物を与えませんか。



まるで安物買いの大人を責めているようで感じが悪いですが、本当の問題の根本は20年のデフレ経済をまねいた政治家、そしてそれを選択した国民に責任があると思っています。



不思議なことに、人の健康と国の健康にはすごく似通ったところがあるように思えます。


自分の身体に投資することを控え、お金をケチって貯蓄を増やし、そのままズルズルといったら生活習慣病を発病、医療費は増すばかり。

これを脱却するためには自分の身体に投資をすることです。
外食やインスタントにばかり頼るのではなく、手間とお金をかけて自分で調理していい野菜をたっぷり食べる。
たったそれだけのことで生活習慣病はずいぶんと減らせます。


国も似てます。
デフレという慢性的な病気にかかっています。
この病気の怖いところは、自覚症状がほとんどないってことです。
ものが安くなるのはいいことなんじゃないの?と言う人までいるくらいです。
50~60代の人たちはデフレよりも過剰なインフレを怖がる傾向があるように見えます。
その人たちの世論のためか、日本は20年にも渡ってデフレです。
世界の中でそんな国は日本だけで、日本だけがこんな異常な病気にかかっている。
なのにほとんどの人が自覚なし。


デフレ脱却は教科書通り、金融緩和と財政出動です。

財政出動というのは、政府が金を使えってことです。
とは言っても、民主党が大好きな手当は貯蓄に回るので意味がありません。
例えば公共投資などが当てはまります。

ずーっとずーっと日本は道路が多いだ、公共事業は無駄が多いだ、土建屋と癒着だ、批判ばかりされてきて、事業仕分けでそういうのが削減されると喜んじゃったりして、その結果、GDPは上がらず、景気はよくならず。
そんな政治を選んじゃった私たち国民がデフレの元凶なんです。


デフレもう止めましょう。日本は無茶苦茶になってます。
もうあんな病人予備軍みたいなお客さんを見続けるのはつらいです。

お金持ちだけいい食べ物を食べる。お金持ちにしかいい食べ物を売れない。
それでハッピーになれますか?
もっと多くの人にいい食べ物を食べてもらいたいです。

そのほうが医療費も社会保障費も減らせます。



もうデフレは止めましょう。
by m-easy | 2012-04-15 22:32 | たけうちのささやき